はるにれの木の下で、えがおの自分にあうために・・・松川村の学習塾「はるにれ塾」

公開日:2024年2月2日
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学習塾「はるにれ塾 ELM ACADEMY」は、北アルプスの山々が広がるすそ野、松川村の田園地帯の一角にあります。
橋本雅文さんは、隠れ家のような落ち着いた空間で、小人数による学びの場を提供しています。

橋本さんは岡山県出身。東京大学で基礎科学を、京都大学で教育心理について学んだ後、高校で数学教師を務めました。
「自然教室のようなフリースクールをやりたい」という思いを携え、20年ほど前、縁のあった長野県へ移住しました。

小学生から高校生まで。対話を通して学びを深める「もうひとつの学校」

 はるにれ塾では、「もうひとつの学校」をテーマに、5教科を中心とした問題演習や授業の解説、探求型の学習などを行い、対話を通して子どもたちの学びを深めています。

利用するのは、地元の中学生を中心に、小学生から高校生までの40人ほど。
「20年間で世の中が大きく変わった。”疲れた”と悲鳴を上げる子が増えてきた」と感じています。

木の森の 学びの空間にようこそ

建物に入ってまず目を引くのは、びっしりと立ち並ぶ本棚の数々。問題集から専門書、小説、児童書、漫画まで、さまざまなジャンルの本がずらりと並び、知的な空間が広がります。
ざっと見積もって、3000冊以上はあるそうで、子どもたちの興味に応じて、適宜本を購入しているといいます。

「子どもたちが選書の幅を広げてくれます」と、伝記もの漫画を新たに本棚に加えました。

本以外にも、新聞の切り抜きや木のパズルなど、デジタルではないアナログな教材を用意しています。

教育の「当たり前」に疑問を抱き、子どもに寄り添い、向き合う

中学校の選択肢がなく、決められたことだけをやって評価される教育の在り方に長年疑問を抱いてきたという橋本さん。

親も子も「”当たり前”や”普通”を求め過ぎていませんか?」と指摘します。
留学を取り入れるなど、”普通”の学校教育にとらわれないもう一つの選択肢を目指して模索は続きます。

時々、都市部の子どもたちや海外からの交換留学生もやってきます。現在は、日本国際生活体験協会(EIL)の委員として、海外留学の相談にも応じています。

「シェルター」をイメージした名前「はるにれ」

「エデュケーション」とは、「相手の持っているものを引き出す」こと。橋本さんは「言葉本来の意味に戻す必要性を感じている」と力を込めます。

塾の名前になっている「はるにれ」(エルム)の木は、「いろいろな生物を守っているシェルター」。

「”勉強”という言葉は大嫌い。子どもたちに安心感を与えられれば幸い。笑顔になってくれて、ここから巣立っていってくれたら」と、子どもたちに優しく寄り添う姿勢が印象的です。

さらに、地域の中で子どもが活躍でき、子どもと大人をつなぐ場作りを視野に、アトリエとして建てた離れの活用を模索中です。

成績アップや受験対策といった、競争に勝つための「塾」ではなく、個々の興味関心を広げ、知的好奇心を高める場。

橋本さんの言葉どおり、一人ひとりのペースに合わせて可能性を引き出してくれる、そんなゆるやかな学びの場は、学校以外に居場所を求める子どもたちにとって、心安らぐシェルターになっているようです。 

団体情報


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こどもの安心できる居場所

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安曇野市困難を抱えるこどもたちの居場所支援、学習支援事業を受託しています。
お料理をしたり、買い物をしたりという生活の力をつけたり、希望するお子さんとは、一緒に勉強もしています。様々な専門知識をもつ方と連携し、安心して過ごせる場所を提供します。保護者の方のご相談にものります。お気軽にお問い合わせください。

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このインタビュー記事は、赤い羽根共同募金「令和5年度ポスト・コロナ社会に向けた福祉活動応援助成」により制作されました。

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